飯田市ってどんな所?

ここではいわゆる観光案内的な美辞麗句を極力排除した実際に暮らしている者としての実感を記していきます。田舎だからのんびりしているとか夏は涼しいとか、実際はそういうことは一切ありませんよ。違う場所に住んでいる方々にリアルな飯田市と周辺地域を発信していくのがここの目的になります。

実際には吉野家もあるしイオンもある。モスバーガーやピザーラ、餃子の大将や幸楽苑といった全国的にメジャーな飲食店もある。結構意外に思ったでしょ?そんなリアルを発信していきます。

 

乗用車か最低でもバイクが無いと…

「なるほど、メジャーな飲食店が飯田市にあるのは分かった。じゃあモスバーガーでお茶してから幸楽苑でラーメン食べよう」そうしたらモスバーガーを出て車で20分程走らないとラーメンは食べられません。あ、でも餃子の王将なら15分ほど歩けば行けるのでそこでラーメンが食べられますよ…

そうです、地方都市の常で公共交通機関がJRと路線バスのみなので車が必須なんです。これは食事だけでなく公共機関に行くにも仕事場に行くにも買い物に行くにも要するに生活していく上の全てに当てはまります。そういう訳なので成人は1人1台車を持ってるのはここでは当たり前なんです。家族が成人4人なら家に4台車がある、都会に生まれ育った人には信じられないかもしれませんね。でもこれは事実なんです。

車は購入時にも税金、燃料代にも税金、車検だスタッドレスタイヤだ何だと維持するだけでも大変な金食い虫。なので車が複数台になると必然的に維持費が比較的安く済む軽自動車の割合が多くなります。こちらで軽自動車を数多く見かけるのはそういう事情があるのです。バイクは冬のドカ雪時に無力になってしまうので難しいかもしれませんね、気候の話が出たので次の章では飯田の気候に触れてみましょう。

平均標高500メートル台にある飯田市の気候とは?

おそらく「長野の気候」と聞いて県外の方が思い浮かべるのはいわゆる「高原の気候」ではないでしょうか?炎天下の夏でも高原を吹き渡る風は涼やかで空は青く澄み渡り水は清く谷を流れ下る…現実はそのような場所は標高が1500メートル以上の場所に限られるんですね、それも夏限定(笑)。当然ながらそんな良い時期はほんの少しで夏が過ぎれば急速に冬に向かって気温が下がり雪が舞えば深い積雪に閉ざされ春の訪れは遅く4月5月といえども朝晩は氷点下が当たり前、ちなみに真夏でも朝晩に気温が氷点下になるのも別に珍しくはありません。

対して標高500メートルに住んでいる者の実感としてはこの辺の気候は実に中途半端と感じますね。夏は気温は35度近くにまで上がります。都会に比べて朝晩が涼しいのは事実ですが日中はその温度差のお陰で余計に暑く感じますね。冬は最大で氷点下6、7度位まで下がりますので水道管が凍結して破裂するのを防ぐ為に凍結防止帯という電気で暖めるヒーターが必須になります。これに掛かる電気代は夏のエアコン並みかそれ以上掛かりますが全額住民世帯の負担で行政からの補助は一切有りません。水道管が破裂した場合の修繕費もかなりな高額を請求されますが全て破裂させた住民の負担となります。温かいところから飯田市に越してこられた場合はこの冬の水道管トラブルに合う確率が非常に高いと実感しますので注意が必要です。

長野といえばウインタースポーツを連想される方も多いでしょうがここ飯田市は県内でも最南端に位置する為、近隣のスキー場はシーズン開業当初は全てスノーマシンで降らせた雪での営業となります。スケート場は飯田下伊那地域には残念ながら全くありません。雪が積もるのは総日数で1ヶ月程度でしょうか、雪質は水分を含んで非常に重くドカ雪の降った後の住宅地での雪かきは大変な重労働と化します。これは本当に半端無い大変さなので覚悟が必要です。「そんなに大変なら雪かきしないぞ」といってもしないわけにはいきませんよ。朝晩の冷え込みでカチカチのアイスバーンになるので転倒やスリップ事故等、思わぬ災難と出費の可能性が高くなるだけですから。

                              飯田の今

                  3/26 飯田お練りまつり 知久町